ネット社会で生存を掛けたWalmartの挑戦

夜の10時過ぎ、お腹が空いて何か食べ物が欲しくなり、近くのWalmart Supercenterに行こうと思ったら、車の前輪のタイヤがパンクしてた。冴えない話ですけど、明日の日曜日、WalmartのRepair Centerに持っていったらパンク直してくれるかなあ?

近くのWalmart Supercenterは自分がブログを書き始める前にできたと思うので、もう7年位まえかな。それまでこの街には何にもなかったなあ、スーパーもなかったし、ダンキン.ドーナッツもなくて不便だった。それからWalmart SupercenterというWalmartに、食料品部門、薬局や車の修理部門(オイル交換やタイヤ修理などの簡単なことしかできないけど)が付いた大きなWalmartができて便利になった。一番嬉しいのは夜12時までオーペンしてることです。

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Walmart Madison at 7520 U.S. Highway 72 West, in Huntsville, Alabama


そんな便利な存在のWalmartですけど、都市部では嫌われています。かつて、Walmartが流行りたての頃、都市部にオーペンして、安売り攻勢で地元の商店街を叩き潰した挙句、うま味がないといってさっさと撤退する商法にみんなが頭にきて、都市部では誘致が許されなくなりました。それ以来、Walmartの立地場所は、都市郊外や田舎に追い込まれています。

b0188828_142442.jpgWalmartの現在の売り上げの55%は食料品の販売部門からきている。ただ、人口の増えない田舎ではあんまりセールスが伸びないので、何とかして人口密度の高い都市部に食い込もうとして、食料品スーパーのWalmart Grocery (旧Walmart To Go)、大学キャンパス内のWalmart on CampusやWalgreensなどの薬局サイズのWalmart Expressなどを都市部に食い込ませてきました。でも小型店舗経営のノウハウの欠如や仕入れ間関係の複雑さからか、結局は大量のWalmart Expressを閉店せざるを得なくなりました。

でもそんなことでは諦めないWalmart、採算の合わないお店は潰し、また新たな形態のお店を試験的にオープンしています。今回、新たに二軒ほどオープンした形態のお店は、「Walmart Pickup and Fuel」と呼ばれています。ネットで注文した生鮮品等やその他を、お客が車から降りず持ち帰れるコンビニエンスストア型のピックアップ店舗(ガソリンスタンド併設)をテスト展開してます。コンビニの営業時間は午前5時~午後11時まで、内部には卵やミルク、パンなどの定番商品やサンドウィッチ、コーヒーやソーダ類などとコンビニと変わらない品揃え、そして価格はWalmart価格となってます。注文した商品のピックアップ時間は午前8時~午後8時まで、午後1時までした注文なら、夕方5時以降のピックアップも可能となる。

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仕組みとしては、顧客がネット注文した生鮮品は近隣のスーパーセンターで集まられて、冷蔵トラックでWalmart Pickup and Fuelまで運び、ピックアップ専用の冷蔵ケースに保管する。Supercenterがコンビニへの物流中継地点となり、コンビニが最終的な物流拠点になってます。
 

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自分の注文のピックアップ時間がきたら、車をドライブスルーラインに乗り入れて、タッチ式のキオスクに、自分の名前と注文番号を打ち込んで、専用のパーキングエリアに車を移動させます。


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Walmart倉庫の従業員は通知を受けたら、商品をカートに入れて、顧客のトランクに詰め込みます。ネットで注文できる品物は生鮮品等はもちろんのこと、家庭用品から酒類まで10,000点以上あります。

Walmart自身はもう数年前からオンライン注文を通してピックアップできるお店がⅮ店舗以上ありますけど、それはお客自信が注文品をピックアックするシステムになっています。この新しいコンセプトのお店は商品の受け渡しが完全にフルサービスになって、より容易に、より便利になってます。

このWalmartのOnline Pickupサービスと同じようなサービスを施してるのがKrogerという大手のスーパーマーケットがやってる「Kroger Klicklist」というOnline Pickup Service。Warmartと違うのは、Krogerは最初の三回以降は$4.95 のピックアップ料金を課金してくるけど、Walmartの場合は最初から無料という点。それと、店舗サイズの違い。Walmartの「Walmart Pickup and Fuel」はコンビサイズですから設置場所が見つけやすいという柔軟性があって機動性に満ちている、弱点としてはWalmart Supercenterを物流中継として使っているので、ぽつんと離れた所では物流に難が生じる。

アマゾンもこの生鮮食品のOnline Pickupサービスに目を付けていて、Walmartと同じようなサービスを施すお店を2018年までに20店余り展開する予定です。車社会のアメリカ、コンビニに給油に行くとき生鮮品もピックアップできれば時間の節約にもなる。特に子供連れの家庭やシニア世代には生鮮食品の買い物は大変な労役です。スーパーの売り場は広く、足腰弱い人用の電気自動車が用意されているけど、それでも歩き回らないといけないし、レジは何時も混んでて長時間待たされる。このネット全盛の今の時代、そういう苦労から解放されるならばラッキーと思う人が沢山でてくるかもしれないからヒットするかもしれない。実店舗を持つ会社の苦労がとてつもなく大変、如何に生き残るか!最後に生き残るのが人間の生存欲の根ざした食品業界かもしれない。
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# by nhajime3 | 2016-12-03 03:25 | 社会情勢 | Trackback | Comments(0)