今日から8月、世情はもうすっかり秋びいています。日中の最高気温も20数度までしか上がらず、夜は夜風が心地よい季節になってきました。もう夏は終わり、秋の足音が急速に近づいているのかも知れないです。そんな日曜日の朝の9時過ぎ、礼拝会場に向かう道路は何故かしら混んでました。何時もだったら、まだ町そのものが眠っているような穏やかさが残っているはずの時分。何故かしら、車の列が渋滞し、道を歩く沢山のひと、送迎バスから降りる人、そして迷彩服を着た軍人さんと交通整理をする警察官。今日は、何のイベントがあるのだろうと気になりながらも礼拝会場に入ります。その答えが分かったのは、礼拝が終わってからです。今日はアフガニスタンに出兵する兵士の見送り会が、数千人の観客を集めて目の前の競技スタジオでありました。
(Commerce Bank Field にて) オバマ大統領のアフガニスタン紛争早期解決(三万人軍隊増派計画)の一環で、この辺の3か所の州兵から構成された181連隊の出発式。家族、親戚一同が集まってスタジアム内で見送り式が行われました。各兵はこの後、アフガニスタンに一年間の勤務予定でこの地を後にします。アフガニスタンでは、12州の国家再建計画チームの安全保障を担い、中央政府の権限拡大する手伝いをします。 アメリカはベトナム戦争後に、徴兵制を停止(廃止ではなく一時的に停止しているので、将来的にまた徴兵制は復活する可能性があります)して志願制に切り替えました。色々な動機で軍に入隊する人もいますけど、命懸けの内容のものだから国家に忠誠心がないととともできない職業です。最近、軍関係の病院や施設を訪問することが多いので、軍を退役しても様々な難しい問題を見ています。 9.11テロ以降に始められたこのアフガニスタン紛争もはや10年。長引く紛争処理で、犠牲者が増大しつつある最近、それでも正義の戦いという使命を貫徹しようとするアメリカの姿。口煩いスズメどもは批判轟々ですが、誰かがやらねばばらない仕事。最近、アフガニスタンには広大な地下資源が眠っているという情報もあり、それを巡っての米中の陰の争いという面もあります。それでもアメリカにとっては自らの自国民の血と汗と涙を流し続ける過酷な戦い。失うものが圧倒的で得るものがほとんどない犠牲を強いる無駄のような戦いです。 でも、冷たい言い方です、人間は大体3種類のタイプに分けられます。どうしても社会にいて欲しい人、いてもいなくても影響のない人、いて欲しくない人。誰もが自分の存在価値を色々な面を通じて主張しています。結果的には、それは他の人に何かメリットを与えようとする人は社会から歓迎され、他人から何かを奪おうとする人は煙たがれ、与えも奪いもしようとしない人は存在感が薄い人になっていきます。この事は国家についても当てはまることで、自国の利益ばかし追う国は世界から迷惑がられ、自国を犠牲にしても他国の為に犠牲になる国は、一見そんな生き方のように見えるけど、最終的には世界からその価値を認められ、世界に必要な存在な国になっていきます。世界的な地盤沈下の激しい国、日本が生き残れる道はなんだろうか?世界に日本が必要だと言わしめる道はなんだろうか?それと同時に忠誠心の篤いアメリカ軍人の姿を目の前に見ながら、自分たちの子供は、果たしてどこまで社会に必要な人間になっていくことができる存在基盤を作っていけるだろうかと考えていました。
by nhajime3
| 2010-08-01 02:14
| 社会情勢
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