新年を迎える12月の終わり頃、WAITの子供達のファンドレイジング(基金集め)の夕食会が、アメリカン.ハンバーグ店「Wild Willy Burgers」でありました。ティーン主体のNGO団体で、歌とダンスとミュージカルで、AIDとはどんな病気なのか、HIV感染防止のために結婚するまでは純潔を、結婚してからは貞節を守りなさいと、子供達自らが各地で啓蒙活動してます。アメリカも昨年になって減少から微増に転じた10代未婚女性の出産率の増加、クラミジアや淋病をはじめとする古典的STDの蔓延など、青少年の無防備な性行動(コンドーム無使用、性行動の早期化、不特定多数のパートナー)が医学的現象として現れています。
平日の夜5時から7時までしたので、ちょっと会社を抜け出していってきました。今回のデナーに集まったのは120位の主催者発表。左が今回のクーポン券。夕食が安く食べるクーポン券かと思っていたら違ってました。このクーポン券を持ってきた人が食べた売り上げの30%がWAITの団体の方に募金として還元されてました。 下のハンバーグとフライドポテトが私の食べたメニュー。息子がフォークをポテトの上に刺して持ってきてくれたけど、日本だったら縁起が悪いと叱られそうだけどアメリカ育ちだから全然異にかえしませんです。 そういえば自分が永住権を申請するときに、AIDSの血液検査が必須でしたけど、HIV陽性である外国人の入国を拒否するという移民法上の禁止条項の1つであったみたいです。名瀬HIV検査が必要なのか当時は分からなかったけど、それが2010年1月5日、アメリカ当局によって22年に渡って存在していた差別条項がようやく削除されたと知りました。それくらい当時のAIDSパニックが社会的に大きかったのですね。 最近、AIDS情報がほとんど耳に入らないので、AIDSはもう死病ではないのかと思ってました。でも実情がどうなっているかちょっと調べてみると、確かに致死率は抗AIDS薬によって依然とは比べ物にならないほど下がっています。しかしながら、AIDSが発症せずに生存できる確率が高まっただけというレベルで終わっており、その代わりに一生涯に渡って、高額な医療費がかかる抗HIV療法が必要になります。これには抗AIDS薬の値段の高さと、特殊な治療方法のためです。青少年時の一時の行動が、自分自身の貴重な人生を台無しにしてしまう公算が非常に高いです。 エイズ治療の現状と問題点 強力な坑ウィルス剤を用いる多大併用治療(highly active antiretroviral therapy: HAART)が導入され、HIV感染症の臨床は大きく改善しました。日本でも1997年以降、次々と新規坑ウィルス剤が使用可能となり、以前では数ヶ月が余命であったAIDS患者も社会復帰できるほどになりました。しかし、最近の研究で長期間残存する潜伏感染細胞が証明され、体内からHIVを除去することが極めて困難であり、現在の薬剤ではHIV感染の根治は不可能と結論づけられています。また、坑ウィルス剤の慢性毒性や薬剤耐性ウィルスの出現などの諸問題から、HAARTの長期継続も困難と考えられる症例も増加しました。現在使用可能な坑ウィルス薬は、長期使用で副作用の蓄積が見られるばかりではなく、効果も不十分であるため、できるだけ治療開始を延期し治療が必要になった場合も使用できる坑ウィルス剤を温存するという考え方に移行しつつあります。 「松本修三」熊本大学AIDS学研究センター
by nhajime3
| 2010-12-29 14:40
| 地域活動
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