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リンゴの木から学ぶ

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会社玄関前の「デリシャス」のりんごの花

5月の最初には、蕾から花を咲かせ気味のリンゴの木も、今はかすかな実を付け始めました。
リンゴの実ってこんな可愛らしいもんなんですね、初めてマジマジと見ました。
これから、長い長い数ヶ月を通して、10月頃には、真っ赤なリンゴが見られます。
りんご農家なら、美味しいリンゴを作るために、色々なプロセスが必要でしょうけど、
なんせ、ここのリンゴの木は観賞用一筋ですから、一切のプロセスは省略です。

参考資料
医療法人輪生会「美唄病院」
作業療法日誌:2008年9月 『りんご園 ~実選りから収穫まで~』
弘前市立草薙小学校ホームページ

6月末 摘果
リンゴの木から学ぶ_b0188828_17134124.jpg1本の枝に2~3個のりんごがなるように、1個1個の間隔を空けます。たくさんありすぎると実がなった時に重くなり、枝が折れてしまうからです。りんごの花は1箇所に4~6咲いているので、その中で一番大きな実を残して全部切り落としてしまいます。1,000個のりんごを採る為には、その10倍近くの子りんご達を間引かなくてはいけないようです。

7月末 袋掛け
リンゴの木から学ぶ_b0188828_17152578.jpg病気や虫などからリンゴを守る為と色付き具合を良くする為リンゴに袋をかけます。又減農薬にもなります。雨風で袋が落ちない様にしっかりと袋をつけてきました。木の根元から、りんごの木が生えてきているので、それを切る作業(根切り)をりんご園では年2回行っているそうです。

8月中旬 - 9月中旬 
袋はぎ
リンゴの木から学ぶ_b0188828_17182955.jpg袋は、二重袋・三重袋があります。はじめに外側の袋をはぎ、何日かしてから内側の袋をはぎます。外袋は切れ目に合わせて静かにやぶきます。

摘葉
リンゴの木から学ぶ_b0188828_17255984.jpgたくさんの太陽の光が当たって色づきを良くし、糖度を上げておいしくするために、果実の回りの余分の葉を取ります。葉を多く取りすぎると光合成による養分が足りなくなり、少なすぎても太陽の光が入らなくなって、美味しいリンゴには出来上がりません。

玉まわし
リンゴの木から学ぶ_b0188828_17303351.jpg中袋をはぎ、葉取りをして何日かしてから、つるまわしをします。りんごが重なってくっついているところ、枝の下になっているところ、葉っぱの下になっているところなどは、色がつかないで黄緑色のままになってしまいます。そこで、りんごの向きを変えて、日光が当たるようにします。下に敷いているもの、色つきが良くする為の反射シートです。

9月中旬 - 10月中旬 
収穫
リンゴの木から学ぶ_b0188828_1742173.jpgりんごがまっ赤に色づくと、いよいよ収穫の時期です。枝は、たくさんのりんごで重くたれさがってきます。



本当に精魂込めてのリンゴ作りですね。途中の太陽の光を当てる為の葉とり、少なくても多くても味が不味くなるとは、絶妙なバランス感覚が必要なんですね。ここで、小学校の理科の勉強のおさらいです。

リンゴの木から学ぶ_b0188828_1093647.jpg光合成とは

緑色植物が光(太陽光)のエネルギーを用いて,二酸化炭素(CO2)と水(H2O)からデンプンなどの炭水化物(グルコースC6H12O6)を合成し,酸素(O2)を放出すること。

<化学式> 
6CO2 + 6H2O → C6H12O6 + 6O2

ノーベル化学賞受賞者の根岸英一・米パデュー大特別教授が、「地球温暖化を防ぐため二酸化炭素(CO2)排出量を 減らしましょうというのはばかげた方法だ。もっとCO2がほしくなるようにもっていかなければ」と語り、水とCO2から炭水化物や酸素をつくる光合成を人為的に起こす研究の必要性を強調した。

その付帯的研究成果ともいうべき大阪市大が人工光合成でメタノール製造 32年までの実用化目指すという地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を原料に、人工光合成でアルコール系燃料のメタノールを製造する循環型の国産クリーンエネルギーが確保できる道がひらけるかもしれないという記事もありました。
by nhajime3 | 2011-06-07 16:12 | 生活一般
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