ギックリ腰と向き合って10日間位してたら、何時の間にか5月の声を聞いていました。
自然治癒では直りきれないギックリ腰に観念して、先週の末に、鍼屋さんにいってきました。 カイロプラクティス、フィジカルセラフィーなどの整体系が主流のアメリカには、東洋医学の極ともいうべき鍼屋さんは、 あまりないけ、どそれでも需要があるのか町にも数件のお店があります。 馴染みの鍼屋さんは、最近引っ越したそうなので新しい住所のほうにいきました。 前の住所は、木造のいかにも東洋的な家庭的な雰囲気でしたけど、今度の場所は新築の、如何にもアメリカらしい近代的なオフィスになってました。写真の右端にあるのが、経絡の分布を示した人形さんですね。 鍼灸の経路と経穴(ツボ)図: ツボは360穴以上もあり、経絡は体表を縦に走り、体内に入って臓腑(内臓器官のこと)と連なります。ツボの刺激で体内の諸臓器の機能をも整えることができます。世界保健機関(WHO)も鍼の効用については指摘してます。 鍼は、よく活用されるものとして、刺してすぐ抜く「単差し」、刺したまま10~15分程度置く「置鍼」、刺した鍼に低周波の電流を流して筋肉の血行促進をはかる「パルス鍼」などがあります。これらの手法が、患者の症状によって使い分けられます。また、同じ患者でも、症状の改善に従って鍼が使い分けられます。 鍼は、血行を促進したり、体の中のエネルギーの流れである「気」のバランスを整えたりすることで体に起きているアンバランスを整えます。これが、鍼を刺すという刺激で行われるのですから、刺激の量が重要になります。鍼治療では一回で症状が良くなる人もたくさんいます。しかし、基本的には劇的に症状を和らげるような治療はしません。体にムリなく、徐々に効果を出すように治療されます。 鍼を打ってもらった直後は却って体が痛みに敏感になって、却って悪くなったかと思うくらい。 椅子から立ち上がるのも容易ではない、車から降りるのはなお大変、歩く度にギクギクと腰に響く。 何時もは会社から帰る頃、鍼に行く前は体のあちこちの筋肉が不自然に引っ張られての人間ピノキオ状態。 でも、今日は何時の間にか、体の捩れがとれバランスよくなり、非常に楽になってました。 最近あんまり激しいギックリ腰はやらなくなり、体の活断層(ダメージ痕跡)がずれてしまうだけが多いけど、 鍼って菊もんだと改めて感心しました。 切れ掛かった筋は自然に直るしか待つしかないけど、ずれた筋肉は容易には元に戻りません。 鍼って即効性はないけど、自然治癒力を高めてじんわりとと後で効いてきます。 しかし、人体というのは非常に精細なバランス感覚を持ち、少しでもバランスを崩すと弊害がでるようになってますね、 更に、驚くべきは自然治癒力ともいうべき脅威の復元力です。 「痛いの痛いの飛んでけ~」とさすると本当に痛みが飛んでいく 昔から親が怪我した子供の手足を撫でてあげると怪我が治りやすいという話を聞きます。それを『傷を負った患部をさする行為が、末梢神経の回復・再生を促進させる効果がある可能性を示唆する』という医学的分子メカニズムな観点から実証できたという研究報告がありました。 注目されたのが神経細胞内にある、熱を感じる分子センサー(タンパク質)として知られる「TRPV2」と呼ばれる物質。ニワトリの細胞などの実験で「TRPV2」があることによって、さするなどの外的刺激によって神経細胞の「突起」という部分がより長く伸びることが確認できた。早い話、傷ついた神経が突起を伸ばし、損傷から回復していこうとする際に、「TRPV2センサー」がその回復機能 (自然治癒力)を後押ししてる可能性がある。
by nhajime3
| 2012-05-03 03:37
| 医療. 健康
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