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アーミッシュへ村への偵察隊

明日は独立記念日。いまアメリカ各地で、独立記念日に向けて特別のイベント(パレード、独立宣言書の拝読、恒例の花火大会、etc)が準備されています。アーミッシュへ村への偵察隊_b0188828_13135890.jpg私のお友達の■■家は、NJ州の日本人の友達家族の所に、子供達を連れて逆疎開(田舎から都会故に)と意気揚々と出かけました。そこから、PA州(フィラデルフィアのある州)のLancasterのアーミッシュ村を見学するぞーと決意満々でした。私は明日の独立記念日のローカル.イベントの為に何処にもいけず腐ってます。私はアーミッシュの写真、沢山取ってきてと頼んでおきましたが、写真嫌いのアーミッシュの人達だからどうなるか? 他の人は、彼らに "卵、沢山買ってかってきてね!”と黄色い声援を浴びせていました。アメリカのスーパーで売っている卵は、新鮮でないから、卵かけ御飯で食べると食中毒を起こしますから。みんな日本を離れて長いのに, 未だに新鮮な生卵に餓えています。


私も一度は行ってみたいのですが、ここからだと車で片道8時間ドライブ。疲れるなあーの一言でもう挫折です。ほんと、アメリカは何処に行くにも車ですから、鉄道網が縦横無尽に発達している日本が羨ましいこアーミッシュへ村への偵察隊_b0188828_215527.jpgと限りないです。そういえば、ほぼ忘れかけた記憶の中に、数年前に、アーミッシュのこの町の小学校でガンマンの乱射事件があって5人死亡、5人が負傷したという痛ましい事件がありました。■■家も、今回、変な事件に巻き込まれなければと案じています。

アーミッシュは宗教改革の時代に生まれたプロテスタント急進派である再洗礼派の一つ。厳しい迫害の歴史を持っており、北米に逃れてきました。彼らは、ほとんど300年前の生活様式を保っています。彼らは家族単位で農業を営み、自動車、電話、テレビ、掃除機、コンピューターなどの電気製品を使わない。馬車、風車、井戸水、薪、水車発電機などを利用し、質素な生活を送っている。経済的には、農産品以外に、手作りチーズ、木製家具、パン、クッキー、キルト、絵、陶器、ろうそく、革製品などを観光客に販売して収入を得ています。

アーミッシュの社会はユートピアそのものではない。集団のルールを重視するあまり、たとえ親子でも、道アーミッシュへ村への偵察隊_b0188828_14223195.jpgを外れた者への懲罰(一種の“村八分”)は恐ろしく陰湿です。厳格な家父長制であるため、家庭内暴力を生みやすく、性的虐待も隠蔽されがちになる。彼らは8年しか学校に通わないし、その学校では進化論を教えない。ほとんどアーミッシュ同士の結びつきのため、近親結婚による遺伝性疾患が多発している。色々と問題点は多い。しかし、刑務所に入っているアーミッシュは一人もいない。ホームレスも失業者も公的な補助で生活している人もいない。基本的に大家族主義であり、ひとつのコミュニティは深く互助的な関係で結ばれている。新しい家を建てるときには、親戚・隣近所が集まって取り組む。その“幸福度”は高い。ユートピアを願いながら苦悶している現代社会も学ぶ点が多くある社会です。
by nhajime3 | 2009-07-05 05:24 | 日記
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