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男達の大和

今日といっても今週の火曜日に会社の従業員感謝ランチ、変な表現ですけど要するに日頃苦労している従業員を会社から労う昼食会兼表彰式がありました。場所は会社の倉庫ですから汚し、みなさん着ている服もワーキングクローズですから、更に見た目も悪くて見ている人には申し訳ないです。それから、普段はオー男達の大和_b0188828_137108.jpgプンで顔を公表するんですが、一応会社に関わる内容だから、みなさんの目を塗りつぶして火星人にしておきました。

自分がアメリカに来たのが30歳前、それから20数年が経ちました。アメリカに来たのも、この会社を立ち上げる為。会社の名前は公的だから言えないけど、業種はよく景気指標で一番先に取りざたされる業種です。具体的に何人と数えた訳ではないけど、工業系大学を卒業した200人くらいの若い日本人が渡米し、これまた数がはっきりしないですが、アメリカ国内で募集された200人位が一同に集まって、それぞれアメリカ各州に散らばってセールスオフィスの立ち上げに出かけました。人だけは一杯居たけど、基盤も名声もお金もないゼロからの出発。会社のスローガンは「技術の平準化」。発展途上国や未開発国が技術なきが故に、他の国に資源を搾取され、何時までも先進国家に植民地のように支配されている不公平な環境を打破し、トップシークレットとして企業秘密に隠されている製造加工技術をかき集めて、世界に公表しようという企てでした。

今では世界に名の売れたキッコーマン、ソニーなどの一流企業なども、名も知られていない企業の看板を背負いアメリカ各地を巡業で苦労したと聞いています。でも彼らは資金を出してくれる日本本社があったけ男達の大和_b0188828_15333559.jpgど、私たちは自分の手で生活費を稼ぎながら、会社も立ち上げないといけないとう2つの責任を背負っての暗夜の旅。20数年の長き闘魂の日々を経てみたら、当初から残っているアメリカ人は2%ぐらい、日本人も5%強ぐらいになりました。よくこの極貧生活から生きながられてきたもんだと自分でも感心しているのですが、若かったのでしょう。大概の人は日本に帰り、もっと待遇のいい他の地場企業に就職したりししました。今は他の企業にいるとはいえ、色々な事情があって離れなければならなかったけど、同じ夢を共に闘った同士です。時々、昔の仲間と電話で話すこともあって、“まだ、やっているのか? 凄いなー。自分はそんな環境に堪え切れずにとびだしたんだけど!”となんだか羨ましそうに言われたりします。いい生活をするようになった反面、夢を失って自分の生活に没入せざるを得なかった環境に一抹の寂しさを感じてるのかも知れないです。嘗ての戦友が減った分、地元から色々な国際色豊かな新しい人材が集まってきて、今なの発展しているから不思議です。

男達の大和_b0188828_15362432.jpg男達の大和_b0188828_15383034.jpg
何時もはブルーワーカーを酷使しているマネージャー達も今日は日頃とはうって変わって従業員サービスに徹してました。アメリカの会計用語で、従業員をポロパティ-とか何とか呼んでいて、者並みに考えているのをしって嫌な気分を味わったものです。人間というより会社の歯車です。壊れたら、気に入らなかったら簡単に取り替え可能な消耗品ですね。日本もそういう傾向が強くなったきましたが、アメリカはもっとドライですね。だからアメリカ人には会社に対する忠誠心もなく、会社からできるだけ奪得るだけ奪おうとするし、1セントでも待遇のいいところに転職しようとするし、会社も従業員を牛馬のようにこき使おうとする所も多いです。

私はアメリカに来て、ちょっと暇があってアメリカの会社でアルバイトしたことがあります。確かに驚くほどドライで身勝手です。景気が悪くなったら何の会釈もなく簡単に直ぐ首を切るし、景気が良くなってきたら手のひらを返すかように猫撫で声で、また戻ってこないかと何度も誘います。誘いに乗ってノコノコ顔を出すとまた直ぐ首を切られるから、そういう会社には生活設計が立たないから用心するようになりました。

男達の大和_b0188828_2175138.jpgこの会社も嘗ては10人弱で出発したのですが、今では九カ国からなるまあまあ多国籍企業。従業員数は130名位とか言ってました。私も他の企業であんまり働いた経験はないのですが、他のアメリカ企業より人に優しいのでっしょうね。何時も誰かが他の会社と比べて、うちの会社は家庭的で面倒見がいい会社だと証ししてます。この100年に一度の大不況で回りの会社が次から次へと潰れていくなかで、不況には強いと言われている我がの会社も危ないのではと思っていましたけど、そんなことは全然起きず次から次へと人を雇い、もう駐車場男達の大和_b0188828_213164.jpgに車を留めるスペースがなくて毎日苦労しています。カスターサービスの人員も増えて、修理期間が大幅に短縮されて、それがまたお客の好評を呼び再買に繋がるという良きサークル。みなさんが食事をしている間、各セクションの代表がそれぞれメンバーを紹介し、それぞれがどんな仕事をしているのかお写真で公開し、その主だった一人に表彰楯を記念に贈っていました。やはり男性はプライドと名誉欲の生き物ですから、こういう表彰式は自分が会社にどんな貢献をしているのか説明されると嬉しくなるもんですね。5分間のランチ休憩の後の最後の催し物はラッフル(抽選)記念品の当選発表。当たらなかった人の為にも参加賞ということで、お菓子のプレゼントがありました。

男達の大和_b0188828_155246100.jpgデザートのケーキはやはりランボー1でランボーが警察署を襲うときに叫んだウーという声が出るほど甘い、甘いものでした。
by nhajime3 | 2009-12-14 02:34 | 生活一般
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