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日米友好使節団

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今週の火曜日の午前中に、日本の奥さんたちと一緒にLeedsという町にあるVAメディカルセンターのイベントに参加してきました。参加というより向こうから招待された私たちがメインのイベントでした。今回が2回目です。アメリカの5月最後の月曜日は、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)という全ての戦争で亡くなった兵士に感謝の祈りを捧げる日です。と同時に、日本も旧盆にもにて家族が亡くなった遺族の墓参りをする日です。日本のように家族が一つの墓で一緒に眠るということがアメリカだから、母親はあっち、父親はこっちと別々の場所に埋葬されていますから、地理的に遠ければ、毎年のお墓参りはできないのではと思うのですが、実情はわかりません。

日米友好使節団_b0188828_1436183.jpgVAとは、Department of Veterans Affairsを意味し、日本で言うと退役軍人省です。退役軍人の健康管理、住居、各種ローン、顕彰、埋葬などを管掌するアメリカ政府の独立機関。軍関連の病院は全米各地にあり、この施設は戦争で患った精神的後遺症のケアを主にしてました。最初はどうして招待されたのかわからなくて、メモリアルデーが近いから病院患者の慰問の為に招待されたのかと思っていましたが、実情は全然意図せぬところにありました。2007年に前ブッシュ大統領が毎年5月を「アジア/太平洋アメリカ人の文化遺産の月」として宣言され、我々アメリカに多大な貢献と豊かさをもたらしたこの地域の国民の文化を認識し、家庭やコミュニティーの絆を大事にするその文化の良き点を相続しようということで、全米でこのようなイベントが始まりました。という具合にちょっとした日本文化使節団に早変わりしました。

このイベントは入り組んだ病院構内のリクリエーション.ビルディングという建物(Building11)で行なわれました。底に持ち込んだ小物展示群と御寿司の食べ物です。

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日米友好使節団_b0188828_16564979.jpg10時半、開催前には既に10人くらいの人が現れて、珍しげに色々な展示物を眺めたり、手にとってました。開始時間がきて、それぞれが簡単な自己紹介をしてから次の3曲が披露されました。「翼をください」は英国の歌手スーザン.ボイルに「Wings To Fly」という名でカバーされています。赤い鳥はさっぱりとした塩味、スーザン.ボイルの方はこってりとした豚骨味になっています。

因みに奥さん達のグループ名は「Cherry Blossams」と言います。

 ○ 「花」
 ○ 「風がはこぶもの」 本田路津子
 ○ 
「翼をください」 赤い鳥
 ◎ 
「風を感じたい」 石嶺聡子

 石嶺さんはおまけです。誕生日が自分と同じでしたからというより、歌の上手い人も居るんだと感動したもんですから。これはグリコ「シリアルポッキー」のコマーシャルソングです。

その後は、着物(浴衣)の着付け教室、書道の実演がありました。アメリカ人の女性は喜んで、浴衣姿を楽しんだり、自分の名前や希望の言葉を書に書いてもらって喜々としてました。
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日米友好使節団_b0188828_11453270.jpg最後の最後には、このイベントのデレクターから来年もまたきてくださいと感謝状を貰いました。嘗ては太平洋を跨いでいがみ合った日本とアメリカでしたが、赦しあうことによってのも恒久的な平和の基礎ができることを感じます。今尚、昔の因縁を盾にし憎しみを忘れないように国家的教育をしてる国がありますが、そういうことをしている限りにおいて、自らも憎しみの呪縛から開放されない不幸な一ページを作り続けている現実があります。
by nhajime3 | 2010-05-29 03:13 | 地域活動
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