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海水を真水に 世界一の膜

日東電工(大阪市北区)が今年5月に開発した新製品「SWC6 MAX」。膜の表面を特殊な技術でひだ状にして表面積を拡大することで、一定時間の濾過水量が従来品の1・5倍に増え、塩分除去率は世界最高水準の99・8%を達成した。


海水を真水に 世界一の膜_b0188828_124684.jpg極小の穴が開いた逆浸透膜の断面(電子顕微鏡で撮影。日東電工提供) 海水や生活排水を、直径約20センチ、長さ約1メートルの円筒の中へポンプで送り込む。筒を通り抜けるだけで濾過(ろか)され、一瞬で真水に。内部でフィルターの役割を果たし、不純物を取り除くのは、極小の穴が開いた「逆浸透膜」>。水不足に悩む世界各国から、〈命の水〉を作り出す装置として注目を集めている。


円筒の仕組みを説明する蜂須賀さん 70年代から研究を始めた日東電工は、ポリアミドと呼ばれるナイロン膜に直径5~6オングストローム(1オングストロームは100億分の1メートル)の穴を開けることに成功。水中の細菌やウイルスに加え塩や他のミネラルなども除去し、海水の場合、3・5%の塩分濃度を0・0075%まで下げられるようになった。


世界の水利用:  
水問題解決に向けた提言などを行うNPO法人・日本水フォーラム(東京)によると、地球上の水の97.5%が海水で、淡水は2.5%。淡水のうちでも人が利用できる水は0.01%にとどまり、人口増や経済成長による工業用水需要の増加のほか、温暖化による砂漠化などで水不足が深刻化している。世界人口の1割以上の約9億人が安全な飲料水を継続して利用できないという。


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一週間位前にちょっと騒がれた環太平洋連携協定(TPP)の協議開始表明。
農業団体がTPPに死活問題だと懸命の反対していますが、その農業には是非とも必要なお水。
そのお水を海水から作る魔法の技術の話、夢のある技術だと思い読売新聞から独断的に乗せました。

今現在の農産物輸出国、アメリカ、中国、インドも地下水に頼る灌漑農業形態。水の切れ目が農業の切れ目。段々と地下水が枯渇し始め、新しい農地を海外で奪い合うランドラッシュうの現状。海水を真水に 世界一の膜_b0188828_11572796.jpg水を握るものは世界を制す時代になってきました。そして、海を制する者は、やはり世界を制するに繋がりますね。

日本には何の資源もない国のように見られますが、日本の周囲は洋々たる外海が開け、その近海には、未来エネルギーの源となるメタンハイドレートが大量に存在し、エンドレスエネルギーの潮流・海流発電があるし、その電気エネルギーを利用し、海水を水素ガスと真水に変換するという道までも待ってます。
by nhajime3 | 2010-11-16 16:25 | 社会情勢
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