遺伝子、DNA、染色体、そして、ゲノム,似たように羅列した言葉
なんかみんな同じような意味で、分かったような、分かってないようなこれらの言葉。 特に深い意味はないのですけど、頭のもやもやした状態を解消するために整理してみました。 参照図:独立行政法人産業技術研究所 AIST ■ 染色体 生物の細胞核内に存在し、ボール状のヒストンと呼ばれるタンパク質にDNAが巻き付いた棒状の固まり。 ■ DNA(デオキシリボ核酸) DNAとは、デオキシリボースという糖を含む核酸。DNAは「塩基」「糖」「リン酸」と呼ばれる化合物が一つずつ結合したものが最小単位(ヌクレオチド)。その最小単位がリン酸を媒介につながり、鎖のようになる。2本の鎖の「塩基」と「塩基」がさらに結びつき、二重のらせん状の形となる。 ■ 遺伝子 生物のからだを形作っている細胞の主成分タンパク質、そのタンパク質の設計図を示す部分。DNAの「塩基」には「アデニン(A)」「グアニン(G)」「シトシン(C)」「チミン(T)」の4種類あり、AはTとのみ、GはCとのみ結合。従って、2本の鎖の結合部は必ずその2種類の塩基の組み合わせになっていて、この塩基の並び方が遺伝暗号になっており、生物の設計図になっている。DNAの中で、遺伝暗号をもっている遺伝子といわれる部分は、DNA全体の数パーセントに過ぎない。 ■ ゲノム 細胞内の染色体の数は、生物の種類によって違う。高等動物、高等植物の場合、同じ染色体が対で存在する。つまり、一つの細胞に染色体のセットが2セット入っている。この、生物が正常な生命活動を保持するための基本となる1セット全体のDNAのことをゲノムと言う。 DNAの遺伝情報をもとにタンパク質を合成 参照図:FOR DAYS 「核酸」(http://kakusan-drink.jp/about/index2.html) ❶ タンパク質の設計図「遺伝子」に並ぶ塩基の番号 ❷ DNAから必要な塩基を写し取って伝える「mRNA」(転写=コピー係り) ❸ メッセージを受け取ってアミノ酸を運ぶ「tRNA」(運搬=お茶くみ係り) ❹ リボソーム内でアミノ酸を繋ぎ合わせてタンパク質合成「rRNA」(翻訳.合成=社内結婚) 数年前だったか、もう少し前だったか忘れましたけど、人間の全ゲノムが解読されたと誇らしく発表されてました。その時は凄いと思ったけど、よくよく調べてみると、DNAのどこを探してもカラダ全体の設計図と呼べるようなものは見つけられない。心臓の組み立て方、呼吸の仕方、声の出し方など具体的なカラダ作りとその働きに関する情報もどこにも見あたらない。要は、遺伝子は人間の細胞を結成してるタンパク質の設計図にすぎないみたいです。分子レベルでのタンパク質の組み立て方しか書いていない。例えば、脳を形成する時に脳細胞の一つ一つがどのように結合するかまでは全くわかってない状態みたいです。 実際、ヒトの場合DNA中でタンパク質合成の設計にあずかる部分は全体の1.5%に過ぎない。 じゃ、残りは一体何を表してるのか、未だに謎の状態になっているのが現状みたいです。
by nhajime3
| 2014-08-17 03:37
| 環境.科学
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